■ 抄録・要旨
| 河川水質の環境基準のうち、生活環境項目は設定から既に40年以上が経過している。その間、水質汚濁は着実に改善され、BODの環境基準達成率は全国及び埼玉県ともに約90%にまで達している。一方、環境基準の指標や目標は水環境の実態を表していない、あるいは国民の実感に合ったわかりやすい指標となっていないとの指摘から、環境省では新たな基準項目の追加等を検討している。大腸菌群数については、基準値超過検体数の割合が非常に高く、水中や土壌中で増殖する細菌が含まれることからふん便汚染の指標性に乏しく、これに代わる指標として大腸菌が要測定指標として水質常時監視に位置付けられた。また、水環境中の有機物指標である全有機炭素(TOC)が補足測定項目として同様に選定された。
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